子どもの権利の視点から子どもの貧困を考える

今日は「子どもの権利視点から『子どもの貧困』を考える‐地域における市民社会のとりくみ事例を通して‐」に参加してきました。
まずは、奈良教育大学の川野先生より、国の動きからの問題提起と提案を。
①政策が「~進学率、就職率等の指標の改善に向けた総合的な対策としての学習支援」になっていないか。つまり、子どもの貧困対策が経済対策のために転化していないか。
②子ども同士のネットワークの形成についての部分だけが、「学生」という言葉を使っているため、進学をしていない若者ネットワークについての記載がないため、どこで構築していくのか。
③居場所づくりに関する支援についての内容が、「居場所つくりを含めた学習支援事業を実施する」というように学習支援ありきの居場所と考えられているのではないか。
などがありました。
では、地域では国の動きにどう対応していくのかということで「子ども・若者の育ちを支援する社会的な仕組みがもたらす重要な意義を広めていくことが必要」と提案されました。

それを受けてのふたつの事例紹介
羽曳野市の「ちるさぽの子ども食堂」は、活動歴1年くらいの団体ですが、地元の理解を深めるためのグループワークをされてボランティア等を広めておられるところと行政立場の方が自ら現場に入り込んで、ボランティアをされているという視点がとても素敵な取り組みだと感じました。
吹田市さたけん家は、主婦たちのアイデアで生まれた多世代交流の場つくりからの子どもの居場所つくりの機能も持ち合わせていて地域の包括的支援となっている場所だと感じます。吹田モデルとしての活躍をほかの地域でも生かせるよう期待してます♪
その後の四天王寺大学の吉田先生のお話や質疑等を通して…今、地域で求められているのは、子どもの居場所を学校教育と家庭生活だけはなく選択肢を増やすための場を設けること。
そして、この複雑化した社会におかれている子どもたちをエンパワーメントできる場所となるということです。そして、この仕組みは官民の力が必要ということです。
4月以降の各市の子どもの居場所についての施策、注目です!!
地域において、今の子どもと未来の子どものために子どもたち本人たちだけでは難しいことを多世代の交流のなかで解決していけるような環境をつくっていきましょう^^

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