憲法週間をとおして…

      2016/06/04

7日で憲法週間は終わりましたが、この場を借りて私の主張を少し述べたいと思います。

昭和22年の5月3日、私たちの日本国憲法が施行されました。

それ以降、改正されることなく、今日という日を迎えております。

ところが、昨年、残念という言葉では表せないほどのことが生じました。

皆さまもご存じのとおり、憲法違反としかいえない安保法制が、国会で成立しました。安全保障関連法案に対して、吹田市議会は、昨年7月に、国会での可決前に、強行採決を止めるべきだという意見書を可決しました。しかし、国会で法案が可決された後は、保守系の市会議員の反対もあり、安保法制の強行採決に抗議し、廃止を求める意見書は可決されておりません。

ここで、少し、日本国憲法の成り立ちとその性質について、お話しさせていただきたいと思います。

わが日本国憲法が、改憲派によって、しばしば、批判されるものに、「日本国憲法は占領下における押し付け憲法である」というものがあります。しかし、この主張は事実ではありません。

その理由を以下、申し上げます。

①当事の日本政府が、受諾したポツダム宣言の第12項の趣旨に沿う近代憲法をつくることが不可能であり、実際、日本政府の憲法草案は、明治憲法と何らかわらないものであったこと。

②憲法改正案を審議するための特別議会が国民の直接選挙でつくられ、審議され憲法改正案が可決されたこと。

③極東委員会からの指示で、憲法施行の1年後2年以内に、その改正の要否を検討する機会が日本政府に与えられながら、政府は、改正の必要はまったくなしとしたことがあげられます。

次に、また、よくいわれることに、「他の先進国は、何十回も憲法を改正している。時代の変化への適合が必要だ」というものがあります。

しかし、これについても、正しい指摘ではありません。実際は、日本国憲法と違って、他国の憲法は、わが国では、およそ、法律で規定されるような事項が憲法で規定されていることが多く、その改正の必要があるからです。私たちの日本国憲法は、人権や、その保障のための統治についての99条のみで成り立っています。そもそも、憲法の構成や性質が、日本国憲法とは異なります。

私たちの日本国憲法は、時代に迎合せず、適用できる世界にほこるべきものなのです。

そのような日本国憲法第13条前段には、「すべて国民は個人として尊重される。」とあり、あえて、「個人」ということばが使われております。そして、その趣旨は、たった1人、たったの1人の権利であっても、尊重されるというものです。この点、守らなければ、守っていかなければなりません

しかし、「ポツダム宣言を、つまびらかには知らない、憲法学の芦部先生のことも知らない」と、恥ずる様子もなく、堂々とおっしゃる総理の内閣の下、憲法改正をしようとする動きもあります。その憲法改正草案をみて、せつなく、恐ろしく感じた点を、以下、列挙して、申しあげます。

・前文の平和的生存権を削除したこと。

・憲法尊重義務者を国家権力から国民とし、法の支配の理論を否定したこと。

・国家緊急権を定めたこと。

・人は生まれながら当然に人権を持っているという天賦人権説を否定したこと。

・公共の福祉を「公益および公の福祉」とし、人権をいくらでも恣意的に制約できるようにしたこと。

・思想及び良心の自由の保障を絶対のものではないとしたこと。

・地方の財政管理権限を削除したこと。

・定住外国人の地方レベルの選挙権を明確に否定したこと。

・個人の自由生命幸福追求権を制限するために、「個人」を「人」に書き換えたこと。

・97条の「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。」を、条文の場所がおかしいとして、削除したこと。

 

等、枚挙(まいきょ)に、暇(いとま)がございません。他にもたくさんございます。

このような憲法改正草案は、決して受け入れることはできません。私たちは、私たちの子孫(しそん)から未来を預かっているのです。

人権の保障されない社会は、人間の社会ではありません。私も、これまで以上に、人権に関することは、強く強く、訴えてまいります。みなさん、一人一人の自由や権利を守ってまいりましょう。私たち一人一人が笑顔で生きていける平和な社会を守っていきましょう。

また、吹田市政についても少し、述べさせていただきます。国政と同様に、吹田市政においても、様々な場面で、人権侵害を正当と主張してくる風潮があります。

例えば、法律の専門家である弁護士が、市の複数の施策等に、法的に違法性があり、修正・撤回等すべきとの意見に対しても、市は、一切、何の法的根拠なく、主張を変えません。

そのような考えられないような市政が、一部、なされています。当然、是正しなければなりません。私ももちろん努力しておりますが、このような状態を出来る限り、早急に是正していくには、みなさま、市民の方のお力、お力添えが必要です。お力をお貸しください。心より、お願い申し上げます。その一つとして、お忙しい中大変恐縮ですが、可能な限り、市議会の傍聴にもお越しください。また、インターネットでも議会の様子をご覧ください。

また、一人でも多くの方にお声をかけてください。そして、一人でも多くの方がお声を上げてください。市にもそのお声をぜひ、届けてください。

そうすれば、必ず、市政は変わります。国政も変わります。

今の想いをつづらせていただきました。

 

 

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