市の非常勤職員に対する不適切な人事行政

昨日、毎日放送様の夕方のニュース番組「VOICE」の中で、吹田市の非常勤職員の不適切な雇用実態が報じられました。裁判にも発展している事例も紹介されました。
繰り返しの総務省通知により、「一般職非常勤職員の業務は、アルバイト同様、正職員の業務の内容・責任の程度は軽いもの、かつ、また、アルバイト同様、補助的・臨時的なもの、そして、時間外勤務の想定はないもの」となっています。
しかし、吹田市では、この国の通知を長年、無視するばかりか、市の条例、規程、規則にも違反するような雇用を一般職非常勤職員に対して課してきたのでした。それも、人事担当自ら、昨年度は断トツに多い時間外勤務を非常勤職員の方に課していたことが明らかになりました。論外としかいいようがありません。

また、市の権力的業務としかいえない本格的業務である決裁事項の起案や合議(中間決裁)も非常勤職員にさせていることが明らかになりました。国の通知や法令等をここまで無視する自治体はないでしょう。
雇用される非常勤職員からは声を挙げられるわけがありません。上記の裁判でも議会でも、「管理職が雇用の更新を明言するようなことを言っていようが、20年以上勤めていようが、雇用の継続を考え期待する方が妥当でない」とまで主張する市ですから、なおさらです。
報道されるまでに至りながら、国の通知を長年にわたり無視しながら(実際、国が通知の中で行いなさいと言っている非常勤職員任用の際の法的根拠の明示等も吹田市ではしていません)、いまだ、その不適切性を明確に認めず、誰も責任を取ろうとはしません。いつまで、非常勤職員の方々の権利を侵害するつもりなのでしょうか。

ボブ・ディランのファンの方なら、ボブ・ディラン風に、吹田市の現状を見るにつけ、きっと、以下のように言うでしょう。

「どれだけ多くの過ちを繰り返すつもりなのか。どれだけ多くの人の心の血を流させるのであろうか。取返しのつかない愚行と知るまでに」

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