ニュース番組での市の説明と矛盾する不適切な実態

      2017/03/17

市は、昨年10月の夕方のニュース番組「VOICE」の中で、非常勤職員の不適切な任用の継続について、「勤務成績が優秀だったから任用の継続をしただけで、継続が前提ではない。結果として、任用が続いただけである」と、強弁されました。

しかし、市は、非常勤職員に対する明確な勤務評定の制度もなく、これまで、任用の継続を希望する非常勤職員に対して、市が任用の継続をしなかったことは、ただの一度もありません。また、委員会での市の答弁によると、人事室では、その勤務評定文書すら保管していないとのことです。市の上記の主張を信じる者はいないでしょう。「結果として、たまたま20年継続?」と、番組内での出演者のコメントがそのことを表しています。

そして、その後も、市のテレビでの上記の発言がまったく事実ではないことを示すことが先月の2月上旬にありました。

市は、ある特定の課のみの非常勤職員を集め、「来年度は何人か他の課へ異動してもらうことになる」との通知を行いました。市のこの行為は、非常勤職員の人事評価の前に行われており、「勤務成績が優秀だったから任用の継続をしただけで、継続が前提ではない。結果として、任用が続いただけである」という報道番組内での市の説明と明らかに矛盾します。

この行為に対して、市は、議会で、「平成26年(2014 年)7月4日付けの総務省自治行政局公務員部長名による「臨時・非常勤職員及び任期付職員の任用等について」において、(1)「非常勤職員の再度任用は必ずしも禁止されていない。」、(2)「結果として複数回にわたって同一の者の任用が繰り返された後、合理的な理由により再度の任用を行わない場合は、事前に十分な説明など配慮することが望ましい。」とされています。
平成29年度から、ある所管の非常勤職員を正職に置き換える旨の決定がなされ、その所管の一部の非常勤職員につきましては任用の終了となりますが、総務省通知に従い、新たな職の任用について丁寧な説明を進めているものです。
また、労働基準法第20条に「使用者は、労働者を解雇しようとする場合においてはまず、少なくとも30日前にその予告をしなければならない。」と規定されている趣旨も踏まえ、本年2月上旬に翌年度からの任用の話を行うことは、選考に要する日数を鑑みても問題はないと考えます。」と、論理矛盾としかいえない答弁をされました。

非常勤職員は委嘱期間が1年であり、他の相当数の非常勤職員もこの3月末に任用が終了します。
しかし、市の答弁では、正職に置き換えのない他の室課を含めた、およそほとんどの非常勤職員は、任用が終了せず、人事評価前に任用の継続が決まっていることとなります。
また、市が行ったことは、「再度の任用を行わない場合の事前の十分な説明」でもなく、「新たな任用の説明」でもなく、「何人かの異動」の通知です。仮に、「新たな職の任用の説明」であれば、地方公務員法13条の規定からも、外部に向けても均等な機会を広く提供する必要があり、また別の不適切な行為といえます。
さらに、労働基準法20条は、「解雇の予告」の規定であり、非常勤職員については任期が1年であり、その必要はありません。仮に、「同条の趣旨を踏まえた」と、市が主張されるとしても、任用の更新がない場合にすべきものであり、同条の引用は失当となります。

後日、市は、「昨年11月に行ったのは、非常勤職員の人数の枠の確保であり、問題はない。」と、主張を変化させてきたともいえる主張をされました。

仮に、そうであるなら、地方公務員法の規定や総務省通知から、市は、外部に向けて募集を行う責務があります。しかし、市は行っていません。外部募集を行わず、人数の枠も減少していないということから、昨年11月の時点で、すべての非常勤職員に対して、任用の継続が決まっていたということがいえるでしょう。
そして、このことからも、任用の継続に人事評価はまったく関係がなく、「勤務成績が優秀だったから任用の継続をしただけで、継続が前提ではない。結果として、任用が続いただけである」という市がテレビでも主張したことは事実ではないと評価されます。

また、特定の非常勤職員に対して説明はまったく必要ありません。事実、人事評価前に、市は、任用の継続の決定が前提となる「異動」の通知を、それも具体的に、どこの室課になるかまでも通知しています。このような行為が正当であるならば、すべての非常勤職員に対してのみならず、すべての常勤職員、すべての臨時雇用員に対して、行わなければ、差別的待遇となり、不公正、不公平のものとなります。

以上のように、市の説明・行為には、矛盾点が満ち溢れ、論理的に破綻を来していると言えるでしょう。以上のようなテレビでの発言さえ虚偽のものと評価されうる事実関係の存在がありながら、それでも、市は、不適切な人事行政を断行しようとするでしょう(実際、先日、市は、そう、おっしゃっていました)。

念のために申し上げておきますが、非常勤職員の市の不適切な任用については、非常勤職員の方々の任用の更新自体を否定する考えからではなく、再度の任用についての市の進め方が不適切であるという点から申し上げております。

最後にもう一つだけ、付け加えておきます。
「市が、人事評価前に異動の通知を行った」ことについて、「人事室は、当該部に対し、これまでと異なり、任用の更新がなされても、異動の可能性があることについての説明を指示したのみであり、人事評価前の異動の通知の指示をしたわけではない。したがって、仮に、当該部が、異動の通知をしたとしても、当該部の誤りであり、市の指示や意思ではない。」
などと、今後、市が、主張されないことを願うばかりです。これ以上、矛盾する主張を重ね、市が、自らの首を絞めていく主張・行為をされないことを期待したいものです。

非常勤職員の方々をはじめ、すべての職員の皆さま、市民の皆さまは、どのように思われたでしょうか。

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