ご報告遅くなりました。≪吹田市文化会館(メイシアター)の改修工事についての市の説明会について≫

ご報告遅くなりました。

≪吹田市文化会館(メイシアター)の改修工事についての市の説明会について≫

平成29年11月1日(水)に阪急山田駅前の夢つながり未来館において、現在、行なわれているメイシアターの改修工事についての吹田市の説明会がありました。

この説明会について、市は、「急だったからここしか空いてなかった」とのことでしたが、改修工事は今年の5月には決定されていたものであり、まったく急ではありませんし、また、市が改修工事を決定する前に説明会を開くのが、改修工事にかかる二回の入札の不調等の経緯からしても当然のことといえます。

当日の説明会は、「東日本震災での特定天井崩落の数多くの事例からすぐに改正された建築基準法等の法令等の基準からは既存不適格となっているメイシアターの大・中ホールの特定天井の改修工事を行わないとした」市の決定について、出席された市民の方々からは批判の声が大きいものとなりました。

以下に、市長と市の主な説明等を紹介します。
<市長>
・「入札したが2回とも入札は不調(不成立)だった。」(←注.この入札が行われた工事内容には、天井の改修工事とバリアフリー工事が含まれています。)
・「単独随意契約を行えば不調になることはなく、もう工事は完成しているであろう。しかし、私はそれを選ばなかった。」
・「東北の震災や東京オリンピックに人手が取られ、今は、吊り天井の工事ができない。」
・「来年4月にオープンすることは市長の政治責任。」
・「正直、私の時に、はりきって工事をする必要はなかった。軽易な修理をして次に引き継ぐことも可能であった。」
・「震度7の地震が3回来れば危ないが、震度4、5では落ちない。」
・「震度5でも落ちるかもしれない。」
・「吊り天井が落ちるのと飛行機が落ちるのとリスクは同じで予測ができない。」
・「もし、吊り天井が落ちたら、私が責任を取ります。」
・「行政はリスクマネジメントが弱い。」
・「建築基準施行令の改正に伴って、メイシアターのつり天井の工事の必要性を感じていたのではない。」
・「今後30年利用するための工事である。」
・(吊り天井の工事をしないことに大丈夫というデータを出してほしいという市民の方の声に対して)「データ等をお示しできるよう、点検を行う。」

<市の職員>
・「障害者差別解消法はあまり知らない。これから一緒に考えていきたい。」

以上の説明会での市長と市の職員の発言について、皆さまは、どう感じられたでしょうか。
当日、私は、発言を控えましたが、説明会後、多くの市民の方とお話いたしました。
説明会後の市民の方々のお声を以下に紹介させていただきます。

・「この説明会までの市の対応には今までで一番バリアを感じた。」(ある障がい者の方より)
・「震度4、5では落ちんゆうたり、震度5でも落ちるかもしれないゆうたり、無茶苦茶やな。震度7が2回来ても大丈夫で、3回来たら危ない天井てどんな天井やねん。」
・「市長は、大丈夫だというデータ等を示せるよう点検を行うというていたが、ということは、データも何の根拠もなく吊り天井は安全やゆうたんやな。いい加減やな。国会なら辞職に追い込まれるで。」
・「随意契約すればもう工事は完成していたと言いながら、オリンピックで人手いないから工事できないなんて、矛盾してますね。適正な随意契約は、法令上、まったく問題がないですし、随意契約がコンプライアンス違反というのであれば、1年で、吹田市は、随意契約の数だけコンプライアンスに違反していることになりますね。」
・「飛行の度にも法令の基準を充たした上で飛んでいる飛行機が落ちる可能性と、法令の基準に既存不適格となっているメイシアターの天井が落ちる可能性が同じて、市長は無茶苦茶なこというよな。」
・「市長は、自分の発言が矛盾していることに気付いてないみたいですね。」
・「東北の震災のとき、震度5くらいのところでも、ホールとかの天井落ちまくっているのに、震度4、5では大丈夫ですてよういうな。それも、根拠も示さんと。」
・「市長が発言する度、市の職員が暗い顔になるのが分かって面白かった。」
・「市は、何で、バリアフリーと天井の改修という一番すべきことをしないのか分からない。おかしいんちゃうか。」
・「市長の話では、今後30年は、天井工事をするつもりはないいうことになりますね。」
・「1年以上閉められないいうてたけど、そしたら今後も天井工事はせずに危ないまま放置するということやな。」
・「オリンピックのせいで人手不足でできないと適当なこというなら、業者、紹介したるけど。ま、業者いてもやりよらんやろけど。」
・「法令上、大規模改修や建替えでない場合には、特定天井の改修が必要ではない場合でも、普通、市町村は、改修するでしょ。それが行政というものでしょ。」
・「市長は責任取るというてたけど、被害者や犠牲者がでてから、責任の取りようなどない。あの発言は絶対、許さん。」
・「仮に、1点で天井の工事できなくても、そしたら、普通、1年半とかかけても工事するでしょ。危ないのは明らかなんやし。何かあれば、明らかに人災でしょ。」
・「市長は、東北の震災の教訓を無視するというんですね。有り得ないです。」
等々でした(およそ発言ママ)。

私が、当日、一番驚いたことは、説明会に来られた障がい者の方々への市の対応でした。市の対応は、市が、好んでよく発言する「ユニバーサルマナー」などはかけらも見られないといえるものでした。市の職員は、障がいのある方々に声をかけるわけでもなく、配慮されることもなく、およそ。傍観、放置といえる対応でした。
また、市は、この11月1日の説明会をするにあたり、10月20日までと締め切りを設けて質問を募っていましたが、11月10日現在、「寄せられた質問に対する回答については、まだ、作成していない。11月20日に、質問に対する各室課からの回答が、説明会担当室課に来る予定。」とのことでした。
したがって、説明会では、10月20日までに寄せられた質問等に、市は答える気はなかったということになります。市民の方々から、「10月20日から説明会までの10日間以上、市は何をしていたのだ。」との批判があっても当然といえるでしょう。

最後に以下の事実を申し上げます。
東日本大震災の際、震源から遠く離れ震度5強や震度5弱であった東京都や神奈川県において、多くの人が集まるホール等の天井の崩落事故が発生しました。東京都の九段会館の天井崩落では、多くの負傷者のほか、2名の方の尊い命が失われています。失われた生命は返りません。

また、続きをご報告いたします。

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コメント一覧 (2件)

  • 所沢市 東部クリーンセンターは、建物・焼却炉等の建設費用は約210億円。
    平成29年~31年の延命化事業費84億円、平成29~47年の維持管理費 302億円は高すぎないだろうか。
    計上した予算の内容を精査すべきである。減額補正も可能なのである。
    元町再開発は20億円削減したのである。
    http://www.city.tokorozawa.saitama.jp/kurashi/gomi/tobucleancenter/sutokkumanejimento.html

    【 落札率103.7%?】 所沢市 東部クリーンセンター工場棟建築工事、官製談合で業者に利益供与の疑い
    http://tokorozawablg.jugem.jp/

    1991年(平成3年)10月~2007年(平成19年)10月 所沢市 市長 斎藤博
    2000年(平成12年)4月~2007年(平成19年)10月 助役 加藤恒男
    1996年(平成8年)6月~2004年(平成16年)3月 収入役 市川仙松
    2000年(平成12年)4月~2002年(平成14年)3月 総務部長 小澤孝
    1999年(平成11年)4月~2001年(平成13年)3月 総務部 次長 兼 総務部 契約課長事務取扱 星野協治
    1999年(平成11年)4月~2001年(平成13年)12月 清掃部長 並木幸雄
    1999年(平成11年)1月~2002年(平成14年) 3月 清掃部 次長 西久保正一

    東部クリーンセンター建設室 参事が、この建設に官製談合があるとして、内部告発本「バックステージ」を出版。
    所沢市政のあり方に異議を唱えた。
    著者が指摘する所沢市の不正は、100条委員会設置に値するとして市議会の質疑でも用いられている。

    内容としては、ダイオキシン騒動を契機とする環境問題に対しての市民の関心の高まり、東部クリーンセンターの新規建設計画、
    炉型式検討会議における八百長審議、建設用地埋蔵の産業廃棄物の処理偽装、
    官製談合など、東部クリーンセンター建設事業の経緯が網羅してある一冊である。

    231ページから「特別共同企業体方式」という題で、工場棟建築工事における官製談合の詳細を記している。

    東部クリーンセンター建設工事は、所沢市始まって以来の一大プロジェクトであり、その総事業費は300億円。
    巨額の事業であるため、業者は特別共同事業体(JV)方式での応札となった。
    JVは複数の業者が組むことになっており、大手業者(親)と中小業者(子)の組み合わせとなる。
    どの企業を親・子にするかは、経営事項審査の評価や公共事業の受注実績などの基準により選定される。

    平成12年(2000年)7月。建設室が、特別共同事業体の構成、建築工事の実施計画書を作成する過程で、助役から指示を受ける。
    市長と懇意にしている某建設会社がJVで親として参加するために選定基準を緩和し、かつ某建設会社のために設計金額を増額するようにと。
    入札前であり設計金額は非公表、しかも応札業者すら決まっていない段階にもかかわらず、某建築会社に落札が決まっているかのような物言いだ。

    この指示に建設室は反発し抗議した。設計金額は客観性ある指標を基に算出しており、これを増額することは市民に不当な損害となるからだ。
    官製談合であり、入札は不調にすべきだと。
    たとえ市長や助役の指示とはいえ、その指示が不正であるならば、建設室のように関連部署は反対あるいは告発すべきであろう。
    しかし、助役だけでなく、総務部契約課までもが官製談合に協力。
    建設室は不本意ながら官製談合に協力し、工場棟建築工事の設計金額を増額した。

    本文から引用「助役と実質の契約事務を司る契約課が二人三脚であり、建設室としてもこれ以上抗しきれず、某建設会社を親とすることで決裁文書の作成をした。」

    そして、平成12年(2000年)8月28日、建設室が実施計画書と図書を作成し直し、起工伺い書類を契約課に提出。
    当初の実施設計金額45億5900万円を、50億7200万円に増額。5億1300万円の増額となった。
    入札日は平成12年(2000年)9月12日、市役所高層棟4階 入札室。指名競争入札で、応札したJVは12社。某建設会社のJVが、47億3000万円で落札。
    平成12年(2000年)年、9月定例議会でこの契約案件を上程、承認。
    平成12年(2000年)11月1日 起工。

    この本で告発している所沢市政の問題の本質は、
    多くの建設会社から総すかんされるほどの不公正な入札による、市長と懇意にする企業への恣意的な公共事業発注と設計金額増額などの優遇、
    そして、事務方がコンプライアンスに反していることを諌めもせず、逆に不正を推し進めたことであろう。
    つまり、市幹部主導による組織的な入札妨害を告発しているのである。

    文中に落札率についての記載はないが、当初の実施設計金額45億5900万円を基に換算すれば、落札率は103.7%となる。
    全国市民オンブズマンによると、各工事の落札率が、90%~95%を「談合の疑いがある」、95%~100%を「談合の疑いが極めて高い」と定義している。
    落札率100%以上をあえて定義するならば、適正落札比率との差額分の税金を業者に利益供与というところか。

    なぜ、市民に損害を与えてまでも官製談合を行うのだろうか。
    業者への優遇の見返りとして、市長は業者からの選挙協力や政治献金、事務方は天下りの斡旋などを受けていないだろうか?

    所沢市 東部クリーンセンター建設の総事業費は300億円。
    官製談合により、市民に「億単位の損害」を与えたのであるならば、当時の幹部職員の責任は重大である。

    1991年(平成3年)10月~2007年(平成19年)10月 所沢市 市長 斎藤博

           ~1995年(平成7年)3月 教育総務部長心得 加藤恒男
    1995年(平成7年)4月~1999年(平成11年)3月 教育委員会 教育総務部長 加藤恒男
    1999年(平成11年)4月~2000年(平成12年)3月 総務部長 加藤恒男
    2000年(平成12年)4月~2007年(平成19年)10月 助役 加藤恒男

    1996年(平成8年)6月~2004年(平成16年)3月? 収入役 市川仙松

    ~1997年(平成9年)3月 秘書室長 小澤孝
    1997年(平成9年)4月~1998年(平成10年)3月 市長付参事 兼 秘書室長事務取扱 小澤孝
    1998年(平成10年)4月~不明 秘書担当理事 兼 秘書室長事務取扱 小澤孝
    2000年(平成12年)4月?~2002年(平成14年)3月 総務部長 小澤孝
    2002年(平成14年)4月~2003年(平成15年)12月 総合政策部長 小澤孝 (2002年(平成14年) 所沢市機構改革により、総務部→総合政策部に)
    2004年(平成16年)1月~2004年(平成16年)3月 退職 総合政策部 理事 小澤孝
    2004年(平成16年)4月~2007年(平成19年)10月? 収入役 小澤孝

           ~1996年(平成8年)4月 企画部 企画調整課長 星野協治
    1996年(平成8年)4月~1998年(平成10年)3月 総務部 契約課長 星野協治
    1998年(平成10年)4月~1999年(平成11年)3月 総務部 契約担当参事 兼 総務部 契約課長事務取扱 星野協治
    1999年(平成11年)4月~2001年(平成13年)3月 総務部 次長 兼 総務部 契約課長事務取扱 星野協治
    2001年(平成13年)4月~2002年(平成14年)3月 道路部長 星野協治
    2002年(平成14年)4月~2004年(平成16年)12月 教育委員会 教育総務部長 星野協治
    2005年(平成17年)1月~2006年(平成18年)12月 水道部長 星野協治
    2007年(平成19年)1月~2007年(平成19年)3月退職 水道部 理事 星野協治

    ~1995年(平成7年)3月 財務部長心得 並木幸雄
    1995年(平成7年)4月~1996年(平成8年)3月 財務部長 並木幸雄
    1996年(平成8年)4月~1998年(平成10年)3月 企画部長 並木幸雄
    1998年(平成10年)4月~1999年(平成11年)3月 総務部長 並木幸雄
    1999年(平成11年)4月~2001年(平成13年)12月? 清掃部長 並木幸雄
    2002年(平成14年)1月?~2005年(平成17年)12月 監査委員 並木幸雄

    ~1997年(平成9年)3月 企画部付 主幹 西久保正一
    1997年(平成9年)4月~1998年(平成10年)12月 清掃部 清掃総務課長 西久保正一
    1999年(平成11年)1月~2002年(平成14年) 3月 清掃部 次長 西久保正一
    2002年(平成14年)4月~2003年(平成15年)12月 環境クリーン部長 西久保正一
    2004年(平成16年)1月~2004年(平成16年)3月 総合政策部長 兼 総合政策部次長事務取扱 西久保正一
    2004年(平成16年)4月~2005年(平成17年)12月 総合政策部長 西久保正一
    2006年(平成18年)1月~2006年(平成18年)3月 総合政策部長 兼 総合政策部次長事務取扱 西久保正一
    2006年(平成18年)4月~不明 総合政策部長 西久保正一
    不明~2007年(平成19年)12月 総合政策部長 兼 会計管理者 西久保正一
    2008年(平成20年)1月~2008年(平成20年)2月 総合政策部 理事 西久保正一
    2008年(平成20年)2月~2012年(平成24年)3月退職 副市長 西久保正一

    後に、小澤孝は収入役(会計管理者)に、西久保正一は副市長(助役)に昇任。
    所沢市は、不正に関わった可能性のある幹部が昇任しているのである。
    そして、市の債務残高は約1000億円。
    このような所沢市政の体質こそが市の債務を増加させた原因であり、所沢市の税金が高いと言われる所以ではなかろうか。

    所沢市政の問題点  
    https://twitter.com/tweettokorozawa

  • 【 産廃処理偽装問題 】森友学園と所沢市東部クリーンセンター

     森友学園の場合は、産廃処理費用分と称し国有地の価格を値引き。
     所沢市 東部クリーンセンター建設事業の場合は、産廃処理費の予算と実費の差額を業者に利益供与の疑い。
     産廃処理を口実として、懇意にしている団体や業者への億単位の利益供与という点で共通である。

    産廃処理偽装問題、森友学園8億円、所沢市東部クリーンセンター9億3000万円。

    所沢市東部クリーンセンター建設事業 産廃処理偽装問題。
    割高の処理費用となる焼却灰混合土として予算計上し、普通の建設汚泥として処理の疑い。
    契約で計上された予算と実費の差額は3億~5億円。 
    http://blog.livedoor.jp/tokorozawalvdoor/archives/7310411.html

    東部クリーンセンター建設事業における産業廃棄物処理費についての契約は、平成13年3月議会で議決。
    産廃処理総費用9億3000万円。
    その後、当時の建設室参事が官製談合を告発。産廃処理費の予算と実費の差額は3億~5億円と市議が議会で質疑。
    契約書の閲覧不可と助役が答弁。   
    http://blog.livedoor.jp/tokorozawalvdoor/archives/7310525.html

    【 落札率103.7%?】 所沢市 東部クリーンセンター工場棟建築工事、官製談合で業者に利益供与の疑い
    http://tokorozawablg.jugem.jp/

    所沢市政の問題点
    https://twitter.com/tweettokorozawa

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