メイシアター大ホールの天井部分の一部脱落等による閉鎖について

 地震の影響で、今も大変な思いをされている方もたくさんいらっしゃると思います。心よりお見舞い申し上げます。

 23日、24日の土日に吹田市内の避難所が再開されることもありませんでしたので、前回お伝えしましたように、少しずつ、地震被害や市の対応等についてお伝えしていきます。

 本日は、市民の皆様のお怒りの声が大変多いメイシアター大ホールの閉鎖についてお伝えします。地震の時間帯が異なれば、確実に負傷者(または死傷者)が出ていたと想定される大問題です。

1 まず、地震発生日6月18日夕刻に、吹田市(災害対策本部)から、市議会議員あてに、メールで、「メイシアター大ホールの天井のたわみが生じ閉鎖の方向性で検討中」との報告がありました。

 しかし、市は、ホームページ上では、「市立メイシアター大ホールの安全点検を行うため、当面の利用中止を決定しました」と発表しています。つまり、市民の皆様に対しては、天井にたわみが発生したことについては、公表しませんでした。市の意図的なものといえるでしょう。事実、現在も、市のホームページ等で公表されていません。

 それどころか、実際は、議員に報告があった天井部分のたわみが生じたなどだけではけっしてなく、天井部分の様々な物が、剥落・脱落し、観客席等に落下していました。また、天井部分を支える鉄製の柱等が何箇所も湾曲しておりました以下の写真をご覧ください。

 

<落下物の一部①>

<落下物の一部②>

<天井鉄製部分の湾曲①>

 

 上記の写真の他にも、たくさんの剥落物・脱落物・落下物があり、天井鉄製部分の外れ・湾曲箇所がたくさんあります。(また、写真等とともにお伝えします。)

 地震発生時が午前7時58分頃であったためメイシアター大ホールに人がいなかったのが幸いしましたが、大ホールでコンサート等が行われている最中に地震が発生し、観客席に写真の脱落・落下物が落下していたらと考えるとぞっといたします。実際、観客席にも、写真の脱落・落下物が落下していましたので、多くの負傷者(または死傷者)が出ていたことでしょう。

 

2 以下に、昨年の11月にブログに掲載しておりました、メイシアター改修工事の説明会での市長の主張、及び、当日参加された市民の方々のお声の一部を改めてお伝えします。

 なお、メイシアターの大ホール・中ホールの天井は、東北大震災を教訓に改正された平成26年施行の建築基準法施行令等の対象となっている危険性の高い特定天井です。

 

<メイシアター改修工事説明会(平成29年11月1日)での市長の発言概要>

「今後30年利用するための工事である。」

・「建築基準施行令の改正に伴って、メイシアターのつり天井の工事の必要性を感じていたのではない。」

・「(メイシアターの吊り天井は、)震度7の地震が3回来れば危ないが、震度4、5では落ちない。」

・(吊り天井の工事をしないことに大丈夫というデータを出してほしいという市民の方の声に対して)「データ等をお示しできるようにする。」(注.いまだ示されていません)

・「吊り天井が落ちるのと飛行機が落ちるのとリスクは同じで予測ができない。」

・「吊り天井が落ちたら、私が責任を取る。」

・「入札したが2回とも入札は不調(不成立)だった。」(注.この入札が行われた工事内

 容には、天井の改修工事とバリアフリー工事が含まれています。)
・「単独随意契約を行えば不調になることはなく、もう工事は完成していた。」
・「東北の震災や東京オリンピックに人手が取られ、今は、吊り天井の工事ができない。」
・「来年4月にオープンすることは市長の政治責任」
・「正直、私の時に、はりきって工事をする必要はなかった。軽易な修理をして次に引き継ぐことも可能であった。」
・「行政はリスクマネジメントが弱い」             

 

<上記市長発言に対する実際に説明会に参加された市民の方々のお声>

「震度7が2回来ても大丈夫で、3回来たら危ない天井てどんな天井やねん。」
・「市長は、大丈夫だというデータ等を示せるよう点検を行うというていたが、ということは、データも何の根拠もなく吊り天井は安全やゆうたんやな。いい加減やな。国会なら辞職に追い込まれるで。」
・「随意契約すればもう工事は完成していたと言いながら、オリンピックで人手いないから工事できないなんて、矛盾してますね。適正な随意契約は、法令上、まったく問題がないですし、随意契約がコンプライアンス違反というのであれば、1年で、吹田市は、随意契約の数だけコンプライアンスに違反していることになりますね。」
・「飛行の度にも法令の基準を充たした上で飛んでいる飛行機が落ちる可能性と、法令の基準に既存不適格となっているメイシアターの天井が落ちる可能性が同じて、市長は無茶苦茶なこというよな。」
・「市長は、自分の発言が矛盾していることに気付いてないみたいですね。」
・「東北の震災のとき、震度5くらいのところでも、ホールとかの天井落ちまくっているのに、震度4、5では大丈夫ですてよういうな。それも、根拠も示さんと。」
・「市長が発言する度、市の職員が暗い顔になるのが分かって面白かった。」
・「市は、何で、バリアフリーと天井の改修という一番すべきことをしないのか分からない。おかしいんちゃうか。」
・「市長の話では、今後30年は、天井工事をするつもりはないいうことになりますね。」
・「1年以上閉められないいうてたけど、そしたら、今後も天井工事はせずに危ないまま放置するということやな。」
・「オリンピックのせいで人手不足でできないと適当なこというなら、業者、紹介したる

けど。ま、業者いてもやりよらんやろけど。」
・「法令上、大規模改修や建替えでない場合には、特定天井の改修が必要ではない場合で

も、普通、市町村は、改修するでしょ。それが行政というものでしょ。」
・「市長は責任取るというてたけど、被害者や犠牲者がでてから、責任の取りようなどな

い。あの発言は絶対、許さん。」
・「仮に、1年で天井の工事できなくても、そしたら、普通、1年半とかかけても工事す

るでしょ。危ないのは明らかなんやし。何かあれば、明らかに人災でしょ。」
・「市長は、東北の震災の教訓を無視するというんですね。有り得ないです。」
                             等々(およそ発言ママ)

 

3 東日本大震災では、東北や関東地方で、2,000人収容の会館や最新の耐震設計を取り入れた公共施設でさえ、天井が落下しています。その数は、全国で約2,000か所にも及び、判明しているだけで死者5人、負傷者は70人以上に上ります。

 また、以下の写真の川崎市のホールのように、震度5の地域でも天井が崩落しています。幸い、18日の地震の揺れは短い時間でしたが、もう少し揺れの時間が長かったとしたら、メイシアター大ホールの天井も完全に崩落していた可能性は高かったともいえるでしょう。

※NHK「クローズアップ現代」平成26年4月8日放送分より

 

4 市民の皆様、どう思われ、そして、どう御判断されたでしょうか。きっと、皆様、同じ思いかと思います。

 なお、説明会当日の模様は、市民の方がすべて録音等をされておられましたので、また、お伝えしていけると思います。

 

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コメント

コメント一覧 (1件)

  •  五十川議員のこのブログがアップされるまでは、地震が発生した6月18日以降、吹田市は、「メイシアター大ホールは安全点検が必要なため」としか公表していなかったのに、このブログがアップされた後、急に、「天井が損傷」とこそっとしらっとホームページにのせてきましたね。吹田市はやばいですね。ばれたから写真はのせずに少しだけ公表。市民としてはずかしい。
    そして、震度5で落ちてますよね・・・・・。

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