子どもの貧困対策についての講義

子どもの貧困対策についての講義in参議院議員会館

まずは、国の施策を内閣府の職員の方より「子供貧困対策に関する大綱の概要」と「子供の未来応援国民運動」説明を受け、阿部彩(首都大学東京教授)先生の講義へ先生に会いたくて来たようなものなのでこんなに近くで聞けたこと本当に光栄でした^^☆
そして、自治体がやらなきゃいけないことやできるヒントもたくさんいただきました!これは直接聞いてください♪笑
まずは現状分析より…
①6人に1人の子どもの貧困率ですが、1985年(約30年前)にも実は10人に1人の子どもの貧困があったという事実をまず受け入れなければならないこと。
②そして、この30年の間、子どもの貧困といわれる層(相対的貧困世帯)に対しては、扶養児童手当や児童手当等の限られた施策しか講じていなかったこと。
③また、あるデータによると、貧困世帯はインスタント麺を週に1回以上食べる子ども非貧困世帯よりも約3倍!そして、その結果、栄養が偏り、肥満の子が多い。
④また、貧困層は夜遅くまで働いていることが多く子どもと一日、顔を合わせる時間がそうでない層より少ない。(特にひとり親でその傾向は高い→家に帰れるような就業形態とすべき)それにより、子供が家事をして学習する時間がとりにくくなったり、勉強をしても貧困層の学習の時間の多い子よりも非貧困層の学習時間の少ない子どもと同じ成績だったり、自己肯定感も低い子どもが多かったり…
このように子どもの貧困は多くのことが重複化している!などなど様々な観点から政府等のデータを利用して信憑性の高い図表から論じてくださいました。
そして、提案を!!
政府は「子ども未来応援国民運動=民間への支援」を求めていましたが、そもそも、このような30年間で対策を講じずにこのようになってしまった原因はまずは公教育のあり方を見直し、子どもの教育と児童福祉の視点を持ち合わせる必要があるということ!私も同感です。
また、「子ども食堂」や「学習支援」このようなことを、民が主導していくこともとてもいい活動ですが、やはり、継続性のある仕組みにしていくためには行政の力が大きく、これまでの公教育を見つめなおすことと根本の経済支援としての就労支援を手厚くすることが大切とのことでした!
そして…阿部先生のお言葉で非常に印象深かったのは、対策を提案する中で、「川上対策=予防」より「川下対策=影響緩和」の方が、バッシングを受けやすく、このようなスティグマをどう払しょくするかも工夫が必要といわれました(ex.生活保護費や就学奨励費等)それも大切ですね!
確かに正直なところ、これまでは高齢者支援の施策に力を入れてきた政府ですが(来年度前半もそうですが…ちなみに、臨時福祉給付金65歳以上、3万円支給については、高齢者は若者層よりも消費に使うお金が多いため経済が回るようにとのこと)、やっと、このたび、「児童扶養手当」が2人目以上は増額となったことは進歩で、大綱が打ち出されたことも大進歩!!でも、これを今後さらに生かすためにも自治体の動きが大切です。
よく社会問題にも施策にも流行りというのがありますが、ある意味この流行りにのっていくことは自然なことでむしろ、今、本当に市民・国民の求めている子ども・若者の貧困対策を推進し、子どもたちが夢を持てるようなものにしなければなりません!!
今後も提案していきたい。そして、たくさんいただいたHWは吹田市に持ち帰ります☆
東京をとんぼ返りは正直悩んだけど、貴重な講演でした。

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