週末に台風12号が通過しましたが、皆様、大丈夫でしたでしょうか。改めて、台風の怖さとともに、行政の危機管理の重要性を感じました。その点につきましては、多くの疑問や問題点を感じましたので、また、お伝えします。今回は、市民の皆様のお怒りと不信の声が多いメイシアターの件についての続きをお伝えします。
1 メイシアター大ホールの天井についての地上波ニュース番組での報道内容
7月19日(木)に、毎日放送様の夕方のニュース番組「VOICE」の中で、
吹田市長が「震度4、5では落ちない。震度7が3回来たら危ない。落ちたら私が責任を取る。メイシアター改修工事では大・中ホールの天井の改修工事をしない。それが私の政治判断。」と多くの市民の方の前で公言したが、6月18日の数秒の震度5の揺れにより、天井がたわみ、損傷し、その一部が観客席等に脱落落下したメイシアター大ホールの天井について取り上げられました。
まず、番組の中で放送された吹田市の驚きの発言・主張をほぼそのままにお伝えします。
①吹田市職員の発言
「天井のあの高さから落ちてきている。命に別状があるということには至っていないと思うが、けがはあったと思います。」 「部材が複雑な曲がり方をしている。全体のバランスが崩れてきている。」 「今すぐ落ちるということはないまでも、そういうリスクが大きくなっていることは考えていかないといけない。」 |
②平成29年11月1日のメイシアター改修工事説明会での質問に対する吹田市長の回答
(「人の命を軽視しているのではないか」という市民の方の質問に対し、) 「われわれはリスクの中で生きている。でもそないに危なくないという判断、これは私の政治的判断です。私が責任取ります。」(後藤圭二吹田市長) |
※なお、②の中の市民の方の質問と市長の回答は実際の録音が紹介されました。
③吹田市長の主張
『安全』の判断をしたというのは『落下しない』という判断です。ダメージは受けました。一度そういうダメージを受けたので、しっかり改修しなければならない」 |
皆様、どのように思われたでしょうか。VOICEの中でも紹介」された下の写真の重量のある金属製の物が(写真の物は実際に観客席等に落下した物の一部です)約20メートルの高さから多数落下してきても命に別状はないのでしょうか。怪我があった程度で済むのでしょうか。小さなボルト一つでも高さ20メートルから落下すれば、ヘルメットさえ貫通しうる威力・衝撃があります。
また、平成29年11月1日の説明会での主張を地震後の平成30年7月のインタビューでは、市長は、「『安全』の判断をしたというのは『落下しない』という判断」であったと変化させていますが、天井の多数の金属片等は脱落落下しています。
当日の放送でも、上記の写真のような落下した多数の金属片も落下したことも映像とともに放送されておりましたので、放送をご覧になられた多くの市民の方々は、皆様、一様に、呆れられ、お怒りになられていました。当然のことと思います。
2 吹田市の公表内容の実態
①まず、放送の4日後(2開庁日後)に、市がHPにアップした記事を紹介します。
<H30.7.23更新分より>
文化会館(メイシアター)大ホール使用中止のお知らせ 平成30年(2018年)7月23日更新 地震の影響で、大ホールの天井の吊材や補強材が変形するなどの損傷があり、地震への耐性が低下したと判断し、大ホールの使用を中止することとしました。 今後、改修工事が必要であり利用再開までは2年余り必要です。
平成29年度に1年間休館して行った改修工事は、「舞台装置」、 「エレベーター」、「内装」などの更新を行ったもので、耐震改修ではありませんでした。 なお、大ホール以外の施設については、安全点検を行い、通常通り運営しております。 ただし、今後、大ホールの復旧措置による大ホール以外の施設への影響が想定されますので、平成31年7月以降のすべての施設使用受付を延期しています。 利用者のみなさまには御不便と御迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんが、御理解と御協力をお願いします。 |
このように、落下した多数の金属片の映像がニュース番組の中で放送されたためと思われますが、市は、地震後、初めてメイシアターの写真を公開しましたが、それでも、市は、一般の方には分かりにくい写真しか掲載しませんでした。当日の放送を見ていない多くの市民の方には、天井の一部が落下したことを伏せておきたいからでしょうか。
また、多数の金属片等が、「落下」や「落ちた」ということについては、地震から1ヵ月以上経過したこの日のHPの記事においても、一切、触れられておらず、公表さえ避けているものと思われます。市の意図的なものといわれることでしょう。
(なお、当日の放送の中では、「メイシアター大ホールの使用を1年間休止することになった」と報道されていました。吹田市は、取材に対し、「2年余り」休止と明確に伝えなかったのでしょうか。)
そして、実際、意図的でることを表すかのような6月18日の大坂府北部地震発生からのメイシアターについての吹田市のHP上等での公表内容を以下に順に紹介します。
②平成30年6月18日の吹田市HPでの掲載内容
「市立メイシアター大ホールの安全点検を行うため、当面の利用中止を決定しました。」
③平成30年6月20日の吹田市HPでの掲載内容(平成30年6月18日分と同じ)
「市立メイシアター大ホールの安全点検を行うため、当面の利用中止を決定しました。」
④平成30年6月24日の吹田市HPでの掲載内容
「大ホールにつきましては、安全点検が必要であるため当面利用を中止とします。」
⑤平成30年6月25日の吹田市HPでの掲載内容
「平成30年(2018年)6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震の影響により、文化会館(メイシアター)大ホールにつきましては、天井の損傷が判明し、安全に御利用いただくことが難しいと判断したため、少なくとも1年間の使用を中止することにしました。
なお、大ホール以外の施設については、緊急に安全点検を行い、通常通り運営しております。ただし、7月1日の受付抽選会では、諸室の受付のみ行い、ホールの受付は行いません。
今後の地震等の状況等により上記の対応を変更する場合があります。
利用者のみなさんには御不便と御迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんが、御理解と御協力をお願いします。」
以上のように、天井の一部が「落下」、また、多数の金属片が「落下」、天井に「たわみ」が生じたことについては、一切、触れられておりません。
したがって、市は、メイシアター大ホールの天井の一部が「落下」、また、多数の金属片が「落下」、天井に「たわみ」が生じたことについては、市長の「震度4、5では落ちない。震度7が3回来たら危ない。落ちたら私が責任を取る。メイシアター改修工事では大・中ホールの天井の改修工事をしない。それが私の政治判断。」という大勢の市民の方の前での発言があったため、公表しないのだと市民の方々からは評価されることでしょう。そして、その評価は、今後、公表されることがあったとしても変わることはないでしょう。
市民の皆様、どのように思われたのでしょうか。「知る権利」は、民主政の基盤となるものです。「知る権利」が侵害されると、市政等についての適正な判断ができなくなり、根本的に民主主義が成立しなくなるためです。
また、近くお伝えします。
コメント
コメント一覧 (10件)
VOICEで、「命に別状ない」言った職員には、立証してもらいましょう。
市長については、インタビューを受ける態度がびっくりするくらい悪かったですね。
「「安全」の判断をしたというのは「落下しない」という判断」という市長のとんでも発言は
終わってますね。実際、人を死に至らしめる金属片は落ちてますし、天井自体は落ちてないと市長が恥知らずに言い張っても、金属片が落ちまくってるから、安全でもない。インタビュー前に十分に準備した発言やのに、発言内容のレベルの低さにも呆れますね。いまだ責任を取らず、人の命を軽視するやつに市長をする資格はない。ま、自民党ももう選挙で応援せんでしょ。
市民の命を軽視した市長の責任でしょ。人の命を軽視した政治判断というものは許されません。市長が政治判断といった時点で、市長の資格はありません。
観客席に人がいなかったからいいというものではありません。
法令の基準をみたさないメイシアター大ホールの天井の工事をしなかった理由は、吹田市の入札予定額の見積もりの失敗と市長の生命軽視の判断からです。
そのことは職員にも聞きましたし、市長自身の発言・態度に如実にあらわれています。
市が隠しているのは、メイシアターの件だけではありません。
5月の南千里庁舎の事件も市は隠しています。
渋々公表した市の職員による横領事件も市民には正確な事実をまったく伝えていません。
市にとって都合の悪いこと(正確には市長にとって次の市長選で都合の悪いこと)は、基本、
隠ぺいです。
吹田市は、とてもまずい状態です。
吹田市は五十川議員のブログに反応してますね。五十川議員のブログの後追いの余計に情報の隠蔽感が出ているこれまでの吹田市のHPの更新内容から明白ですね。
今回の8月2日の吹田市のHPのメイシアターについての更新分は、後追いの大失笑の更新ですね。五十川議員のこのブログの中で紹介されている7月23日の市のHPの更新分の文章をそのままに、何の意味のないメイシアター大ホールの観客席の写真(落下物は一切見えないように遠めの写真)を足してるだけのをアップしてますね。
VOICEは見ていない人の方が多いから、また、五十川議員のブログも見ていない人の方が多いから、市長が、「震度4、5では落ちない」と言ったため、吹田市は、絶対、人を死傷せしめる「金属片が多数、観客席に落ちた」ことを言わないということでしょう。それを宣言したということになっちゃいますね。最低最悪のの選択です。もう、吹田市は何をいってもダメですね。市長の指示か、あるいは、市長の顔色をみた結果かは知りませんが、市長変わらんかぎり吹田市は無理ですね。
さっき言い忘れましたので追加します。吹田市の7月23日更新分と同じ文章の8月2日分の更新記事は、「平成29年度に1年間休館して行った改修工事は、「舞台装置」、「エレベーター」、「内装」などの更新を行ったもので、耐震改修ではありませんでした。」と、さも、メイシアター大・中ホールの工事は予定に入ってなかったとしか読めないように書いてますが、実際は、「市の見積もりミスで入札が2度不調になり予定していた建築基準法に不適格のメイシアターの危険性の高い大ホール・中ホールの天井の工事ができなくなったのに、市長が、「メイシアターを1年以上閉館すると文化が途切れる」と意味不明なことを言い出し、人の生命を軽視した判断を「私の政治判断、震度4、5で落ちたら私が責任取る」と言ったことも隠してますね。まともな行政ではないですね。反吐がでます。
五十川議員のブログは、参事級以上の職員も、ビビりながら、日々チェックしてます。でも、五十川議員のおっしゃることは正しく当然のことですので、誰も何もいえません。だから、参事級以上の職員の中にも五十川議員を内心、支持・応援している者は多いと思います。
ただ、市長を筆頭に、正義感と良心や知識のない一部の幹部職員は、五十川議員のことを嫌っていると思います。よく、耳にします。五十川議員が議会やブログでおっしゃることが当然のことで、しかも、正しいことなので、まったく言い返すことができないからです。こういう逆恨みはよくあることですので、五十川議員にはどんどん前へ進んでほしいと思います。私は、五十川議員の議会質問が大好きです。直球かつ市民・職員も知りたい質問ばかりだからです。そして、市の答弁が質問に一切答えない答弁で、それも、的外れのものばかりで、毎回、ひどすぎて笑えるからです。どんなマンガやコントよりも面白いです。
吹田市民8人の仲間より
メイシアターの閉館は平成29年4月1日からで、実際に改修工事が始まったのは
平成29年9月頃である。
平成29年9月の議会で生野議員が
「メイシアターの来年度以降の部分開館については、明らかに入札においての
人為的ミスであって、その結果多くの市民に迷惑をかけ、今後、本市に新たな
財政負担をかける事になりますが、誰が責任をとるのでしょうか」
と言われてる。
延期をして安全にする事は出来たが、それを選ばず、平成30年4月1日の開館を
選び人為的ミスのまま開館してしまったから、吹田市民に迷惑をかける結果と
なった。
何よりも、これまで頑張って練習をされ、発表をする事を目標に頑張られた方々
興行者の皆様に、きちんと誠意ある謝罪をする事が一番大切である。
市の職員さんの発言で「今すぐ落ちると言う事はないまでも、そ言うリスクが大きくなっている事は考えていかないといけない」と言う発言は、地震のせいにしている。
市民との間で、大規模改修工事をすると言う事で、議員さんも予算を承認し、安全にする為に改修工事をしようとした。議員さんが、予算を削減する為に天井の改修工事をしなかったのではなく、市が見積もり金額を増やし、期間を長く設定したら、安全なメイシアターになっていて、きちんと改修工事は終わっていたはずである。
市長の「そない危なくないと言う判断、これは私の政治的判断、私が責任をとります。」と言う事で天井の改修工事を見送ったが、メイシアター大ホールが危険いので閉館しています。2年間も閉館します。「そない危なくない」と言う判断は間違っていたと言う事になりませんか?
メイシアターの工事期間を一年と決定してしまった為、期間の方を優先し、期間内にできる工事を選んでしまった。メイシアターの予約を受け付けずに工事期間を延ばしていれば、全ての改修工事は終了していたと思う。
一年半で全改修工事を終わらせるか、三年かけて全改修工事をおわらせるか、どちらが市民の税金の負担が多くなるか、一目瞭然である。
言い足りないので言わせてください。
①メイシアターが閉館したら、収入がない。
しかし給料は払わなくてはいけない。
水道光熱費もいる。
②成人式も別の会場になりバスもチャーターし送迎の費用もかかる。
③色々な行事もストップする。
命を軽視した市長の判断で市民に迷惑をかけた責任は取るべきである。