前回までにお伝えしたことに対して多くのお声をいただきました。市の職員の方からも、
「全然、聞いてなかった。知らなかった。」、「とても驚いた。」等のお声をたくさんいただきました。市は、実際の損傷状況について、市民の方々にも公表していないばかりか、ほとんどの市の職員にも伝えていないようです。もちろん、市の各施設は、指示どおりに正確な損傷状況を市に報告しているとのことです。どのような意図の下で、このような情報提供となっているのでしょうか。
以下に、市民の皆様に対する平成30年7月16日現在の吹田市の情報提供の実態・状況の一部と実際の状況を合わせて以下にお伝えします。
(1)吹田市資源リサイクルセンター(くるくるプラザ)について
① 公表状況 吹田市HPより(2018年7月4日付分)
吹田市資源リサイクルセンターの休館について
6月18日(月)に発生した地震の影響により、施設の安全確認をするため 当面の間、休館とさせていただきます。 再開については、後日、ホームページにてお知らせいたします。 市民の皆様には、大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いたします。 |
②実際の損傷状況
(2)メイシアターについて
①公表状況 吹田市HPより(平成30年(2018年)7月2日更新分)
文化会館(メイシアター)大ホール使用中止のお知らせ
平成30年(2018年)6月18日に発生した大阪府北部を震源とする地震の影響により、文化会館(メイシアター)大ホールにつきましては、天井の損傷が判明し、安全に御利用いただくことが難しいと判断したため、少なくとも1年間の使用を中止することにしました。 なお、大ホール以外の施設については、緊急に安全点検を行い、通常通り運営しております。ただし、今後、大ホールの復旧措置による大ホール以外の施設への影響が想定されますので、当面、平成31年7月以降のすべての施設使用受付を延期しています。 利用者のみなさんには御不便と御迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんが、御理解と御協力をお願いします。 |
②実際の損傷状況(天井から観客席等への実際の落下物の一部)
2 対照的な仙台市の対応
平成30年7月14日(土)午後4時頃、仙台市の市立図書館の天井部分が一部落下しました。三連休の初日土曜日の夕刻のことでしたが、仙台市は、すぐに報道各社に詳細の情報提供を行うとともに、仙台市民の皆様に対しても、HP上で、即、その詳細を公表されました(下記参照)。当然のことですが、前掲したように、吹田市の情報提供・情報公開のあり方とはあまりにも対照的です。
仙台市HPより(2018年7月14日更新分)
市民図書館の天井材落下による臨時休館のお知らせ
7月14日(土曜日)午後4時ごろ、市民図書館の3階フロア西側の天井材が一部落下しました。天井材の安全点検を行い、落下の原因究明と適切な対応を行う必要があることから、市民図書館の一部を臨時休館します。利用者の皆様には多大なご迷惑をおかけし、申し訳ございません。 臨時休館するフロア:市民図書館3階(一般図書フロア)および4階(郷土・参考図書フロア) |
3 メイシアター中ホールについて
メイシアターの中ホールの天井も、大阪北部地震でその天井部分の一部が脱落し観客席等に落下したメイシアターの大ホールと同様、建築基準法施行令等に既存不適格の吊り天井です。しかし、市は、この中ホールについては、地震後まもなく、市民の方々の利用に供しています。以下に、東北大震災時の震度が、大阪北部地震での吹田における震度と同じであった川崎市の震災後の事例を紹介します。
日本経済新聞(平成24年3月17日)より抜粋(一部名称省略)
川崎市にあるスポーツクラブで、3月14日午後4時10分ごろ、屋内プールのつり天井のパネルが落下し、プールサイドにいた小学生2人が顔に擦り傷などの軽いけがを負った。天井材が長さ19m、幅2.7mにわたって落ちたフィットネスクラブのプール。天井材の詳しい材質や取り付け方法は分かっていない
1枚のパネルの大きさは縦24cm、横60cm、厚さ1cm程度。数百枚のパネルが30秒間ほどかけて、長さ19m、幅2.7mの範囲にわたって次々と落ちた。 同店は鉄筋コンクリート造5階建てで1991年にオープンした。4階に縦25m、横11mの屋内プールがある。5階部分は吹き抜けになっており、4階の床から天井までの高さは約6.5mあった。スポーツクラブによると、3月15日午前の時点で天井が落ちた原因は分かっていない。 「東日本大震災後の2011年7月に天井を点検した際に異常はなかった」と説明している。 |
皆様、どう思われたでしょうか。また、お伝えします
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